2016年10月9日日曜日

保育園落ちた。日本死ね!

「保育園に落ちた。日本死ね!」投稿されたこのツブヤキのひと言が多くの人を動かしました。一億総活躍社会というけど、ちいさな子供を抱えて、保育園に入れてもらえなかったら、食べることさえできないじゃないか!これに共感した人たちが声を上げ、行動を起こしました。わずか1か月の間に国会でも取り上げられ、大きな問題提起になりました。

「日本死ね」とはいかがなものかと、批判する人もいました。多くは高年齢の子育てを終わった人たちでした。子供が出来ても働きたい、働かなければ食べて行けない、こういう切実な状況にストレートに共感した人と、反応に差がでたのは、仕方がないことだったかもしれません。批判層からも、理解をしようとする動きが出て来たのは何よりでした。

実は私は幼稚園に保育所を併設した認定子ども園の理事長をしています。定員100名ばかりの小さなところです。保育園の入園可否は、市町村が決定権を持っています。若い夫婦が多い地域では、共働きを希望する人が多く保育園に入れない「待機児童」が増加していますが、園も行政も「では収容人員を増やしましょう」とは簡単には言えません。


まして私のようなオーナーでなく、単なる無給の助っ人である理事長は、社会的要請があるから事業を拡大しようというような危険は簡単には冒せません。しかし、そう言い訳だけして何もしなければ、「日本死ね」を批判するだけと同じことになります。労働条件を良くし、良い保育ができる環境にすることに努め、定員を増やす方法にも悩んでいます。

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